寄藤文平さんによる特別講義聞きました。



講義内容は、寄藤さんの仕事内容を話しながら、今の考え方、仕事のやり方といったものでした。
講義の中で最も印象に残ったことは、自分らしさ、オリジナリティー、自己表現といった言葉です。これらの言葉が大事という訳でなく、デザイナーにとってそれらはいらないもの、必要がないものということです。
デザインをするということは、オリジナリティーや自己表現を示すことではなく、特に広告では、相手に的確に情報を伝えることが一番大事であるということ。
広告をつくる上でどう人に情報を伝えるかと言った時、よくされるのが知覚についての図の前部分。これは、イメージの世界で何だかわからないけどかっこいい、かわいいと言ったもの、実際それが何なのか分からない部分が多い。
寄藤さんが仕事の中で、軸としているのは後の部分。情報を論理化し伝えるといもの。その代表が大人のたばこ講座やR25でのイラストであるということです。
そのイラストは、寄藤さんのオリジナリティーという訳でなく、最低限のことを伝える為の最低限のパーツをくっつけたもの。
講義の中で思ったことが、佐藤雅彦さんの「ルールとトーン」という話とリンクすることがあるのではないかということ。
寄藤さんは、情報を論理化して伝えるためにルールを作りそれをただただ実行している。そこには、オリジナリティーが存在せず誰がやっても同じものができる。
しかし、実際はあのイラストや仕事は、寄藤さんのルールを使っても同じようなものをつくれる訳ではなく、寄藤さんだからできる仕事、そこには「寄藤トーン」が存在する。
寄藤さんが頑なに「僕のイラストはオリジナリティではない」と言ってたが何かしらの「寄藤トーン」がそこには存在していると思う。
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